経営者と現場のギャップ
電子情報技術産業協会(JEITA)のソフトウェア事業委員会が最近まとめた『組込み系ソフトウェア開発の課題分析と提言』が紹介されていた。
そのなかで目を引いたのは,(1)自社のコア技術は何かが経営者も含めて全社で認識されておらず,目先の仕事の納期に間に合わせるためにコア技術の開発を外部に委託してしまい,自社内の技術の空洞化が進んでいる,(2)組み込み機器のソフトウエアとハードウエアの協調開発がうまくいってない,ということでした。
現場と経営者の間にギャップがあるのはさして珍しくもない。
何気にこの記事がスゴイのは、現場と経営者の間にズレがあるという話ではなくて、経営者がまったく分かってないというまとめ方をしているところだ。
「そもそも組織としての戦略が不明確」とか「ソフトウエアとハードウエアを統合したシステム設計の方法が未成熟」とか「プロジェクト責任者は開発している組み込み機器の将来の競争力低下を予想しているのに,経営者あるいは組織全体は認識していない」とか。
そして最後は「こうした問題を乗り越えられない企業の将来はしぼんでいくだけでしょう」としめている。
日本の「大手電子機器メーカー」は割とダメですよと、なんかさらっと言われているわけだ。
これは結構深刻な話で、「俺はそんなことないゼ」と言わずにぜひ省みて欲しいなと思う人がいたりいなかったり。
まあ、「開発している組み込み機器の将来の競争力低下を」把握していない「プロジェクト責任者」を見かけることさえあるので、日本の「大手電子機器メーカー」は経営者だけでなく現場もダメかも…。