ジャンプの新連載が巻末爆走中(3)
引き続き妄想編集モード。
今回は下から3番目。
「逢魔ヶ刻動物園」
読み切りは面白かったが、連載ではもう一つ。
どういうわけか7話にもなるのに園長が動物園をやっている目的がちゃんと描かれていない。
「天下一の動物園」といっても、毎話近づいているのか遠のいているのか不明。
これでは読む方もエピソードの内容・展開に必然性が感じられず、戸惑ってしまう。
どんな動物が居るかにほぼ毎話を割いているが、こちらは動物園の必然性をまだ共有出来ていませんよ、と。
これでハナが成長していく話が並列で描かれていれば見ようもあるのだが、7話たっても園長に振り回されているだけ。
また、「ZOOKEEPER」のように動物の意外な生態を描くという路線もあって、実際この作品でも使われてるんだけど、いかんせん本編と関係があるんだか無いんだか分からないネタなので、どの程度の重みで受け取ったもんだかよくわからない。
毎話一応の伏線になってはいるようだけど…、という感じ。
3、4話あたりで客について描き「特定の客が特定のリアクションをすること=天下一に近づいている」とかいった導入があれば、物語の方向性が特徴付けられた気がする。
いっそのこと動物を揃えていくところから描いてくれれば、かなり展開が分かりやすくなっただろう。
目的の動物を求めて園長とハナが世界各国を訪れる設定にすれば、舞台も色々で話を展開させやすかった。
敵対ハンターといった敵キャラも出し易いし。
こういった方向性が明確であれば、園長やハナ、動物たちの行動が物語の目指す先と合っているのかどうかを確認しながら読むことができる。
しかし現状はそれが無いので単に園長の荒唐無稽さと不器用な優しさが毎話描かれているだけになってしまっている。
これでは読み切りはいいんだけど連載は…という感じ。
来週あたりでようやく「天下一の動物園」の詳細条件の一端が明かされそうな雰囲気。
果たして間に合うか!?
そういや、こういった多キャラ漫画は、4コマ漫画にしちゃうのも面白い。
登場キャラの組み合わせを変えるだけで何話でも構成が可能。
#って、そんな簡単なわけはないけど